四十九日法要 / 成田 八富成田斎場
2021/02/12
皆様こんにちは。
今回は四十九日法要についてご紹介していきます。
四十九日法要とは、人が亡くなってから49日目に行う法要です。
仏教では、人が亡くなってから49日までの間は、死者の魂は成仏せずに彷徨っていると考えられています。
遺族は故人が極楽浄土へ行けるよう読経をし、また日常生活での飲食や行動を謹んで追善供養をして過ごします。
死後の世界ではなくなってから7日ごとに7回、あの世で生前の罪状などを裁く審判が行われると考えられており、それがすべて終わるのが49日目とされています。
この間を中有(ちゅうう)または、中陰(ちゅういん)ともいいます。
49日目は中陰が満ちる日、すなわち満中陰といい、すべての審判を終えた魂は離れて極楽へと旅立つと考えられています。
遺族にとっても49日は、この日を境に日常生活に戻る忌明けの日です。
親戚や生前故人が親しかった友人や知人を招いて法要を営みます。これが四十九日法要です。
四十九日法要以外にも、初七日の法要や三十五日法要など法要を営む機会がありますが、近年では葬儀の後に行う最初の大きな法要という場合も多くなっています。
なお、法要に対する考え方は宗派によってもその解釈は異なります。
例えば浄土真宗では、臨終と同時に仏になると考えているため、追善供養ではなく、阿弥陀如来のお心に触れ、仏恩報謝の懇念を深めるために行います。
四十九日に行うことは大きく分けると法要、納骨、香典返しの3つです。
地域によって違いもありますが、四十九日法要に合わせてお墓への納骨を行うことも多いようです。
また、お香典をいただいた場合、香典返しの品を贈るのは忌明けのタイミングが一般的です。
案内の出し方については、四十九日法要を行う際、親しい家族、親戚だけで行う場合は電話番号でも大丈夫ですが、案内状を出すのが丁寧で間違いありません。
四十九日法要に故人の親戚や友人を招く場合、先方の都合も考えて1ヶ月前までには到着するように案内状を送ります。
法要を行う際、施主は引き出物や会食の準備が必要です。
出欠を確認するために、案内状に切手を貼った返信用ハガキを添えるか往復往復ハガキを利用する場合があります。
返信の締め切りは法要の2週間前頃にすれば準備の上で安心です。
また、結婚式など慶事の案内同様、四十九日の案内状にも「。」「、」などの句濁点を使わないのが一般的です。
句濁点の代わりに一文字空け、行頭を揃えた縦書きで書きます。
案内状の内容は、時候の挨拶の後、故人の氏名を明記し、誰の四十九日法要なのかを最初に書きます。
法要出席のお願いを添え、日時と場所、連絡先の電話番号を記載しましょう。
法要後に会食の席を設ける場合は、その旨を記載し、出席の連絡をいつまでに欲しいかも明記します。
最後に施主の氏名、住所、電話番号を記載します。
宗教者の手配につきまして、日時の調整と会場の手配と同時に、僧侶にお勤めのお願いをします。
僧侶の予定によっては、法要自体を別の日に調整しなければいけない場合もあるので、できるだけ早く依頼しましょう。
お墓や納骨堂の準備ができている場合は、四十九日法要と同時に納骨法要も併せて相談します。
いつもお世話になっている菩提寺がない場合でも、希望の日時と場所に僧侶を手配してもらえるサービスもあります。
会場を選ぶ際も住職や僧侶に相談します。
自宅か、菩提寺や霊園などの施設で行うのが一般的です。
当日の流れとしまして、四十九日法要の当日は喪服を着用します。
四十九日法要を行った後、納骨を行う場合は、墓地や納骨堂に移動します。
墓前でお経を上げてもらい、お参りをすれば法要は終了です。
会食場所に移動したら、まずは施主が挨拶をし、親戚の中で1番目上に当たる方に献杯をお願いします。
会食が終わったら、施主が閉式の挨拶をして、お返しをお渡しして解散になります。
今回は四十九日法要についてご紹介いたしました。
法要をやろうとしているがやり方がわからない等、気になることがありましたら、清雲までご相談いただければと思います。