世界の葬儀 メキシコ
2022/06/24
今回はメキシコの葬儀について触れていきたいと思います。
メキシコは日本と違って生死観が違います。
メキシコ人にとって死は生の延長と捉えられており、死に対してポジティブな印象を持っている人が多いようです。
このような死生観は、アステカ文明に影響されている言われていて、死は崇高な物だという考えがありました。
逆に日本では、メキシコとは逆の考えで、死に対してネガティブであり、死について語ることについてあまりよくないとされています。
メキシコでは死者の日というものがあり、11月1日と2日に行われる祝祭があります。
日本でいうお盆にあたる日で、お祭りのように執り行います。
メキシコのお盆では、みんなで楽しく故人の思い出を語り合い、生と死をお祝いする日になります。
また一番特徴的なのはお盆の間は町中に骸骨の形をしたオブジェが飾られ、骸骨のメイクや衣装を着てパレードも行われます。
死者を明るく迎え入れる為に、楽器を演奏したり、賑やかなお祭りになっています。
葬儀では、メキシコは死は永遠の別れとしないため、明るい雰囲気で執り行われます。
服装も自由で、自宅や葬儀場で葬儀を行うのが主流です。
また葬式によっては音楽を流したり、式場の中にカフェテリアがあり、そこで故人について話しながら、飲食もできるようです。
メキシコのお墓では家族が一緒のお墓に入る必要はありません。
日本では先祖代々受け継がれてきたお墓があると思いますが、メキシコでは家族とお墓は別々にするケースがあるようで、全員がそういうことではなく
お墓の形式は人それぞれなので一概にも別々のお墓というわけではないようです。
メキシコでは土葬が主流ですが、中には火葬する家庭もあります。
そしてメキシコで有名なのはグアナファトにあるミイラ博物館で、ミイラと言えばエジプトという人が多いですが、実はメキシコのグアナファトでは
乾燥地帯なため、土葬した遺体がミイラ化するそうです。
ミイラ博物館では誰でも入場でき、中には100体以上のミイラが展示されているそうです。
グアナファト、ミイラ博物館で検索すれば中の様子が見られるので、気になる方はそちらから。
ここにいるミイラ達は意図的にミイラ化されたのではなく、自然にミイラ化したもので、次々とミイラが発見されているのかというと
当時埋葬するのに税金がかかってしまうため、それを払えない人達は同じ境遇の人たちと協力して埋葬する場所を確保したか、税金がかからない場所にバレないように埋葬したそうです。
そして月日がたち埋葬されていた遺体が掘り起こされ、ミイラ化した遺体がたくさんでてきたということです。
人々の注目を集め、できたのがミイラ博物館ということです。
埋葬の仕方により、ミイラ化した遺体が出てくることは日本にとっては大事件となるでしょうが、メキシコ人の死生観、また当時の土葬の仕方や文化まで分かり
ミイラを博物館にしてしまうのはすごいの表現につきます。
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