世界の葬儀 インド
2022/06/09
今回はインドの葬儀について触れていきます。
世界人口で2番目に多いインドですが、葬儀についてどのように行っているのか?
インドには葬儀をやることはほとんどなく、またお墓もほとんどありません。
インドの人口の8割はヒンドゥー教徒で、死後は火葬により魂を浄化して聖なるガンジス川に流すことが供養となります。
なので国民の大半はお墓を持っておらず、残りの2割はキリスト教徒とイスラム教徒なので、ほとんどという表現をしました。
インド人はガンジス川は聖なる川と考えており、火葬によって魂を浄化して、ガンジス川に遺灰を流すことが最大の供養と幸福とされています。
なのでヒンドゥー教徒のインド人はお墓が必要ないとされています。
火葬場や河川の火葬場により火葬をするのですが、19世紀以前には、亡くなった夫を火葬する炎に妻が飛び込み
一緒に焼かれるサティーという風習がありましたが、今ではこの風習は禁止されています。
葬儀はやらないと先ほど申し上げましたが、死期が近づいてきたと悟ると、ヒンドゥー教の僧侶を招き、生前の罪滅ぼしの儀式をして
身を清らかにします。
その人が亡くなると、遺族は南側に向かってお祈りをします。
南側には死神がいると信じられているからです。
その後、男性は白い布、女性は赤、あるいは赤系統の布で包まれ、火葬場へと運ばれて行き、火葬されます。
火葬そのものが葬儀といってもいいでしょう。
火葬が終わると聖なる川に遺灰を流し、遺族たちは服喪に入り、毎日のように儀式をして過ごします。
死後10日目にして故人の魂は完全に天に上るとされています。
その後も月命日がくるごとに僧侶を呼び、祖霊祭が行われ、一周忌になるまで続けられます。
このような形で葬儀を執り行っていますが、近年コロナ渦により、薪が足りずに火葬が追い付いていないようです。
早く世界からコロナが無くなってくれることを祈ります。
やすらぎ葬祭清雲では葬儀についてのお悩み・ご相談を承っております。
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