樹木葬 / 成田 八富成田斎場
2021/01/29
皆様こんにちは。
今回は樹木葬について紹介していきます。
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標とする墓のことです。樹木墓地、樹林墓地ともいいます。
樹木葬は墓地、埋葬等に関する法律による許可を得た墓地に遺骨を埋葬し、遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法です。
遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるケースや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画に遺骨を埋葬するケースなど様々な方法があります。
墓地よっては全体を樹木葬墓地とする場合と、一般墓地や芝生墓地と樹木葬墓地を併用する場合があります。
また樹木に限らず花の咲く花木や草花などを墓標とすることのできる霊園もあります。
自然という言葉から連想される供養方法として樹木葬と散骨を思い浮かべる人もいると思いますが、樹木葬はお墓として許可を得ている土地に遺骨を納骨するため、正式なお墓です。
一方で散骨はお墓を建てない弔い方で、散骨は遺骨を埋めるのではなく、粉骨したものを撒くという行為です。
散骨をする場所は、法的には明確な規定がありません。その為、散骨に対する申請や届出、許可の手続き自体が存在しません。お墓として許可を得ていない土地で散骨できてしまうこともあります。
法律上は遺骨を土に埋めなければ合法ですが、散骨のやり方や場所によってはトラブルに発展することもあります。
自治体の手続き自体がないので、散骨までは通常の火葬と同じく、自治体の役場から死亡届を提出して火葬許可書をもらい、遺体を火葬します。
ただし散骨は火葬直後に行う他に、自宅に安置していた遺骨は散骨するケースやすでに埋葬された遺骨を引き取って散骨するケースもあります。
樹木葬のほとんどは、お墓を継承する必要のない一代限りのお墓です。
流れとして、一定期間は遺骨は個別に安置され、供養が行われます。その後は合祀、合葬されるケースが多いです。
よって樹木葬は承継者が不要な永代供養の形式と言え、お墓を継ぐ子孫がいない人や子供にお墓の管理を負担させたくない人に選ばれています。比較的自由で、ペットの遺骨と一緒に埋葬してもらえる場合もあるので、気になる方は近くに樹木葬をしている霊園を探してみるのも良いですね。