釘打ちの儀 / 成田 八富成田斎場
2021/01/29
皆様こんにちは。
今回は葬儀で最後のお別れの後に行う釘打ちの儀式についてご説明できればと思います。
釘打ちの儀式とは、故人様に最後のお別れの後、棺に釘を打つ儀式のことです。
血縁の濃い順に、棺の頭の部分に打ち込まれている釘を形式的に石で2回ずつ軽く打ち込みます。
これは昔、棺の蓋がしっかり閉まらなかったために運ぶ途中で空いてしまうことを防ぐためと、汚れとされていた死を封じ込めるために行われていました。
釘打ちに使われる石は三途の川の河原の石を意味し、死霊の霊力を封じる力があり、故人様が無事に三途の川を渡り冥土に着けるようにと願いが込められています。
また、釘打ちをすることで故人様への未練に区切りをつけるという意味もあります。
現在の棺は蓋がしっかり閉まるので釘打ちの必要はありませんが、儀式として釘打ちをする仕草だけを残しているところもあります。
最近ではこの儀式を省略することも多くなってきていますが、ご遺族様のご意向に沿って対応できますので、葬儀社のスタッフにお問い合わせください。