やすらぎ葬祭清雲/スコットランドの葬儀の特徴
2024/10/28
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皆さんこんにちは堀戸です。スコットランドの葬儀は、長い歴史と独自の文化に根付いた伝統と、新しいスタイルが融合したものです。ここでは、スコットランドの葬儀の特徴や伝統的な慣習についてご紹介させて頂きます。宜しくお願い致します。
1. スコットランドの葬儀の基本的な流れ
スコットランドの葬儀は、典型的にはキリスト教の影響を受けています。多くのスコットランド人はプロテスタントであり、特にスコットランド国教会(Presbyterian Church of Scotland)での儀式が一般的です。ただし、近年では宗教色を排した葬儀や無宗教の式も増えています。
告別式(Funeral Service):教会や葬儀場で行われ、故人の生涯を振り返り、祈りや賛美歌が捧げられます。故人の好きな音楽や詩の朗読が行われることもあります。
棺を担いでの送別(Carrying the Coffin):スコットランドでは、伝統的に故人の親族や親しい友人が棺を担ぎ、墓地や火葬場まで運びます。これは故人への最後の敬意を示す重要な儀式です。
埋葬または火葬:スコットランドでは埋葬と火葬のどちらも一般的ですが、火葬が主流になってきています。埋葬が行われる場合、通常はキリスト教の教会墓地に埋葬されます。
ウォークパスト(Walk Past):特に田舎の地域での埋葬では、参列者が故人の棺の前を歩き、個々に別れを告げる「ウォークパスト」という風習が行われます。
2. スコットランドならではの伝統
バグパイプの演奏
スコットランドの葬儀といえば、伝統的な楽器であるバグパイプの演奏が特徴です。葬儀の際にバグパイプ奏者が哀愁ある曲を奏で、厳かで感動的な雰囲気を演出します。よく演奏される曲には「フラワー・オブ・スコットランド」や「アメイジング・グレイス」などが含まれます。
ケルトの影響
スコットランドの一部地域では、ケルト文化の影響も色濃く残っています。特にハイランド地方では、ケルト文化に基づいた祈りや詩の朗読が葬儀で行われることがあります。
故人のための「ウェイク」
スコットランドでは、故人との最後の夜を共に過ごすための「ウェイク(Wake)」が行われることがあります。これは親しい友人や家族が集まり、故人の思い出を語りながら一夜を共にするもので、イギリス全土で行われる伝統的な儀式です。ウェイクでは故人の好きだった飲み物が振る舞われることも多いです。
3. 近年のスコットランド葬儀の傾向
スコットランドでも、近年は伝統的な形式にとらわれない個人化した葬儀が増えています。自然を愛するスコットランド人の中には、自然葬やエコ葬(埋葬の際に環境への配慮がなされた方法)を選ぶ人も多く、スコットランドには専用の自然墓地も増えてきました。
また、家族葬や少人数での葬儀も一般的になりつつあり、オンラインでのライブ配信を通じて参列する人も増えています。特にコロナ禍以降、遠方からでも葬儀に参加できるオンライン葬儀が広まっています。
4. 葬儀後の集まり(Reception)
葬儀後には、参列者が集まり、軽食や飲み物を囲んで故人を偲ぶリセプションが行われることが多いです。ここでは、故人の思い出を語り合いながら、家族や友人が交流する場となります。スコットランドでは、このリセプションにおいても故人の好きだった音楽やバグパイプの演奏が取り入れられることがあります。
まとめ
スコットランドの葬儀は、バグパイプや伝統的な送別の形式など、スコットランド特有の風習と故人への敬意を込めた儀式が特徴的です。スコットランドの自然や歴史、文化の中で育まれた葬儀は、家族や友人にとって心の整理をつける大切な場となっています。最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
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