やすらぎ葬祭清雲/お盆に飾る精霊馬・精霊牛とは?
2023/10/25
皆さんこんにちは掘戸です。
今日はお盆に飾る精霊馬・精霊牛について説明させて頂きます。
精霊馬は“馬”と書きますが、馬だけではなく牛とあわせて2頭で1組です。主にきゅうりを材料にして作られる馬は、足が速いことから「先祖の霊が早く家へ来てくれるように」との願いがあります。一方、主にナスを材料にして作られる牛は、のんびりと歩くことから「先祖の霊がゆっくり帰っていけるように」との願いが込められているといわれています。ごく一般的な精霊馬の作り方をご紹介しましょう。きゅうり・ナスいずれも1本まるごと使います。きゅうりなら両端のうち細い方、ナスはヘタのついている方を頭に見立て、おがら(皮を剥いた麻の茎)を適当な長さに切りそろえたものを足に見立てて、自立できるようにバランスよく4本差していきましょう。おがらの代わりに、割りばしや爪楊枝を用いることも多いようです。お盆の際、なすときゅうりは精霊棚に供え、地域によってはご先祖様の帰りを迎える「迎え盆」に精霊馬として玄関に飾る風習がございます。お盆が明け、精霊棚をしまう際には役割を果たした精霊馬も処分することになります。昔は川へ流したり、土へ埋めたりして丁寧に扱っていたため、食べたり、そのまま無造作に捨てたりするのは避けていたようです。お清めの塩を振り、白い紙に包んでゴミに出すか、菩提寺でのお焚き上げに加えてもらうとよいでしょう。精霊馬や精霊牛を飾ることは、実は全国的なものではなく、地方により違いがあります。ここでは、地域による差を解説していきます。北海道から中部にかけては、送り盆にしか精霊馬を飾らない地域が多いです。送り盆に精霊馬を飾る理由は、ご先祖様にたくさんのお土産を持って帰って頂くためという地域が多いです。西日本では精霊馬や精霊牛を飾りません。その代わりに、精霊船を作ります。精霊船は、麦わらや木材で作った船の事で、人が数人乗れる程度の大きさの船です。提灯を灯せるように作っている船が多く、長崎周辺の地域では、送り盆の夕刻時に川から船を流します。このイベントを「精霊流し」と呼ぶそうです。
地域によって様々ですね。
今回は簡単に精霊馬・精霊牛についてブログに書かせて頂きました。ありがとうございました。
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