やすらぎ葬祭清雲/島根県の葬儀
2023/10/19
皆さんこんにちは掘戸です。
今日は島根県の葬儀の風習について説明させて頂きます。
島根県の出雲地方では、10月を他県とは異なり「神在月(かみありづき)」と呼びます。これは、10月には神様たちが出雲に集まり、「神議(かみはかり)」と呼ばれる神様の会議を行うとされるためです。この地域特有の風習から、地元の人々は出雲大社に対する敬意を忘れず、葬儀慣行にも影響を与えています。通常、全国的には「友引」の日を葬儀の日として避けることが一般的ですが、島根県の出雲地方では「大安」の日も避けることがあります。これは「大安」が縁起が良い日とされており、葬儀を行うことで穢れが生じないように心掛けているからです。この風習は神道における「死」を穢れと考え、日常生活から切り離すという信念に起因しており、出雲地方に深く根付いています。島根県では、不幸があったことを「広島にお茶を買いに行く」または「広島に綿を買いに行く」という表現で述べることがあります。この「広島」は広島県にある弥山(みせん)のことを指し、この山は宮島にある厳島神社と関連づけられ、出雲地方では亡くなった人々の魂が集まる霊山とされています。かつては、不幸があった家の玄関に「忌中」と書かれた半紙を掲げる風習がありました。また、島根県の松江市などでは、「忌中」のかわりに家の門の両脇に竹を立てる習慣も見受けられます。この風習は、家の中に邪気が入らないように門を浄める意味があると考えられています。島根県では、葬儀の際に「お赤飯」を出す風習も存在します。現代では「お赤飯」はおめでたい時に食べるものとされていますが、元々は赤色が邪気を払い厄除けに効果があると信じられていたため、葬儀後に提供される風習です。この風習は、島根県をはじめとする一部の地域で根強く残っており、特に出雲地方において重要な風習です。島根県では通夜を「伽(とぎ)」または「夜伽(よとぎ)」と呼ぶ習慣があります。この「伽」という言葉は、「夜通し付き添う」という意味を持ち、通夜の本来の意味にぴったりです。最近では、通夜は通常2〜3時間ほどで切り上げる「半通夜」が一般的ですが、島根県の「伽」には終了時間が設定されていません。それぞれの弔問客が都合の良い時間に喪家を訪れるため、文字通り「伽」が一晩中続くこともあります。ただし、最近では葬儀社の斎場を利用するケースも増えており、一晩中の「伽」も減少傾向にありますが、夜伽の風習は一部地域で残っています。
今回は簡単に島根県の葬儀の風習についてブログに書かせて頂きました。ありがとうございました。
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