やすらぎ葬祭清雲/愛媛県の葬儀
2023/10/16
皆さんこんにちは掘戸です。
今日は愛媛県の葬儀のしきたりについて説明させて頂きます。
愛媛県には、既婚男性が亡くなった際、火葬場に妻が同行しないという風習が残っています。このしきたりは、一家の大黒柱を失った妻を気遣うためのもので、周囲の人々によってこの風習が大切にされてきました。ただし、現代では妻が故人の死を受け入れ、前向きに生きるために、この習慣が減少しているようです。葬儀の際には、故人の安置時に「枕飾り」を設置し、故人の茶碗にはごはんを山盛りに盛った「一膳飯」や「枕団子」が供えられます。愛媛県では、この「一膳飯」をおにぎりにし、故人の浄土への旅路の弁当として、死装束の頭陀袋に収める風習があります。一部の地域では、茶碗を出棺時に割ることも行われています。佐田岬周辺地域では、「あらい」と言う風習が残っています。この風習では、亡くなった人が使用したシーツなどを海水に晒します。海水で浄めたシーツは家の北側に干され、乾いた後に故人が成仏できると信じられています。全国的には、通夜式が始まる前に納棺されることが多いですが、愛媛県では通夜が明けるまでは布団のまま安置し、葬儀前に納棺する流れが通例となっています。また、火葬後に収骨されるのが一般的ですが、愛媛県では翌日に改めて火葬場に出向いて収骨する「灰葬(はいそう)」という風習が存在します。火葬場に同行するのは遺族と近親者のみが一般的で、この際には額に三角形の白い布「いろ」を付けるしきたりがあります。この布は閻魔大王の前に立つ際の正装とされ、故人の霊を供養する意味が込められています。さらに、出棺時には四人が一組となって棺を運び、その際に棺を時計回りに3周回す「棺回し」が行われます。この風習は故人の目を回して戻らないようにし、成仏してもらいたいという遺族の願いが込められています。四国地方で広く行われる風習ですが、愛媛県では特に念入りに行われています。
今回は簡単に愛媛県の葬儀の風習についてブログに書かせて頂きました。ありがとうございました。
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