やすらぎ葬祭清雲/守り刀
2022/12/11
葬儀の際に使われる守り刀について触れていきます。
そもそも守り刀とは、亡くなられた故人の上に置く小刀のことです。
日本では人が亡くなった時に、胸元に短刀を置く習慣があり、日本全国で古くから行われています。
また仏式や神道で意味合いが違ってきます。
仏式での守り刀は、死後四十九日間は中陰と呼ばれ、死者がこの世からあの世へと渡る期間として考えられています。
その四十九日間に無事に極楽浄土に渡れるように、道中のお守りとして考えられています。
神道では、死者を穢れとする考えがあるので、この穢れを払うために守り刀が用いられたとされています。
他にも魔除けとして使用されたという説や、猫除け(猫は昔魔物の類とされていた)、武士が亡くなった枕の頭に刀を置く風習があり
その名残で用いられたとされています。
また宗派によっても守り刀の扱いが異なり、浄土真宗では守り刀は使いません。
その理由は、浄土真宗では死者は死後に仏の世界に生まれ、仏の一人として考えられているからです。
実際に守り刀は、本物を使われることはほとんどないですが、模造刀を使用するのが一般的です。
他にも、剃刀や小刀、はさみや木刀等が用いられます。
これは銃刀法で刃渡り15㎝以上の刀を許可なく所持できない為、模造刀が用いられるのです。
実際に葬儀で使われていますが、なかなか気づきにくいので一般の人もどういうものかわかりづらいとは思いますが
守り刀が葬儀で使用されていたら、先ほど説明した意味合いが込められていることを思い出してください。
やすらぎ葬祭清雲では、葬儀についてのお悩み・ご相談を承っております。
八富成田斎場・さくら斎場・山桑メモリアルホール・山武郡市広域斎場・芝山清雲ホールでの施行も承っておりますので
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