やすらぎ葬祭清雲/六文銭とは?
2022/07/14
六文銭という言葉は聞いたことはあるでしょうか?
今日は六文銭について触れていきたいと思います。
まず六文銭とは、日本における仏葬の副葬品である冥銭のことを指し一文銭が六枚揃ったものです。
簡単に説明すると、あの世で使うお金のことを言いますが、三途の川の渡し賃として使われることが言い伝えられています。
日本だけだはなく、ヨーロッパの方でも硬貨を死者の瞼の上や体に置き、あの世への通行料とする風習があるそうです。
そもそもはま江戸時代で使用されていたお金で、仏教の六道銭が由来とされています。
六道とは、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道の6つの世界で、仏教の世界では、この六道の中で生まれ変わりを繰り返していると考えられています。
どの世界でも救いの手を差し伸べてくれるのが六地蔵で、六地蔵へのお賽銭が六道銭です。
それがのちに三途の川の渡し賃になったと言われています。
三途の川には鬼がいて、六文銭をその鬼に渡せば苦しみなく、安全に渡ることができます。
逆に支払うことができなければ、鬼に衣服をはぎ取られてしまいます。
三途の川の由来は、故人の生前の行いにより、橋を渡れる人、浅瀬を渡れる人、深いところを渡る人の3通りの渡り方があると考えられていたからという説があります。
このことから棺の中に六文銭が入れられるようになりましたが、今現在では硬貨を入れることができないため、紙の六文銭を頭陀袋に入れて火葬することがほとんどです。
六文銭は現代の通貨の値段にすると約300円となるので、橋を渡る通行料としては、安い方だと思います。
ちょっとした豆知識ですが、六文銭といえば真田幸村の旗にも六文銭が描かれていますが
戦いに敗れても安心してあの世に行けるという意味合いも込めて、六文銭の旗が作られたそうです。
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