江戸時代の葬儀について 2
2022/05/02
江戸時代では人が亡くなるとご遺体をむしろの上に移し、逆さ屏風を立て、枕元に小机を置き、樒と香を供えて旦那寺に死亡の知らせを告げます。
死の知らせを受けた寺院は検僧を派遣して死者が変死ではないことを確認したうえで葬儀の手配を行ったそうです。
現代でいう警察と役所、葬儀屋が一緒になった感じですね。
変死の疑いがある場合はその筋の証書がなければ葬儀を執り行うことができなかったそうです。
故人の死が確認された後に枕経があげられ、ご遺体を沐浴、剃髪させ、白衣に着せて納棺されました。
ほぼ現代の葬儀と一緒になってきましたね。
裕福な家では寝棺が使用されていましたが、一般的には早桶と呼ばれる桶が使用されていました。
早桶とは円筒形の桶で、その桶の中に故人を体育座りのような形で入れます。
そして棺の中に故人が生前着ていた衣服、日常で使っていた手回りの道具、六文銭などが納められていたそうです。
亡くなった後、一昼夜が過ぎてから葬儀が執り行われ、出棺に当たっては、門火を燃やして見送られました。
この時代では霊柩車というものは存在しないので、もちろん人が運びます。
分かりやすくいえば、時代劇に出てくるお姫様や身分の高い人が良く乗っている駕籠を思い浮かべていただくとわかりやすいです。
早桶を持ち、火葬、土葬する場所に移動します。
次回も引き続き江戸時代の葬儀についてをお伝えします。
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