伸展葬とは?
2022/04/15
伸展葬とは、身体全体を伸ばして埋葬する方法で、手足を折り曲げて埋葬する屈葬とは反対で寝た姿勢での安置方法です。
縄文時代後期から行われていたとされ、土壙墓というお墓に埋葬されていたそうです。
土壙墓とは、土を掘って穴を作っただけのお墓のことで、長さ2m以内の長方形のものが多く、深さは約30cm程度でひとがぎりぎりかくれるぐらいの深さになっていたそうです。
縄文時代後期から弥生時代によく見られる形態で、現在の棺のように木や石で囲われた空間を作り、その中へ埋葬されるようになりました。
そしてこのころから墓地を作ることが一般的になってきたとされ、縄文時代では家のすぐそばにお墓を作っていたのが、弥生時代では集落から離れた場所に墓地を作るようになりました。
弥生時代に渡来人がやってくるようになり、そこの文化を取り入れた形の一つだとされ、伸展葬が広まったとされています。
この渡来人により、稲作が伝来してきて農耕を始めるようになり、弥生時代の人はあちこち移住しなくても食糧に困らなくなり、定住し始めました。
すると人々の中で格差ができ始め、身分差が生まれるようになり、身分の高い人が亡くなったときに、今までとは違った大きなお墓が作られるようになっていきました。
弥生時代中期頃になると、埋葬した周りに溝を掘ったり、上に目印になるよう壺や石を置かれるようになっていきました。
後にそのお墓が徐々に大きくなっていき、古墳が作られるようになったとされます。
この時代から徐々に今現代で行われている葬儀に近づいてきましたね。
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