鳥葬、獣葬とは?
2022/04/10
現在の日本では亡くなられたら葬儀、火葬をしてからお墓へ納骨するのが一般的ですが、世界では変わった葬儀方法をするところもあります。
そのひとつが鳥葬です。
チベットなどの地域では今でも受け継がれている伝統的な葬儀方法で、ご遺体を鳥に食べさせる葬送です。
遺体を野山や岩の上などに遺体を置いて葬送を鳥類にゆだねます。
日本でいう自然葬に近いもので、世界の一部の国、地域でおこなわれており、特にチベット仏教で引き継がれているものが有名です。
チベット仏教では、遺体は魂の抜けた物体に過ぎないと考えているため、その遺体を天に送るために鳥葬をおこなうようです。
鳥葬を行う地域は、大きなハゲワシなどの猛禽類が多く生息しています。
流れとしては、死後すぐには故人の魂が肉体に留まっていると考えられており、魂を抜くために僧侶が読経を読み魂を故人の体から抜きます。
その後、遺体を鳥葬台へと移動し、鳥たちに食べてもらいやすいように遺体を解体します。
その準備の最中も僧侶が読経を続け、葬儀をしている音でハゲワシなどの鳥が集まってきて、遺体を鳥たちへと与えられ鳥葬は終了となります。
チベットの環境が鳥葬が根付いた要因の一つと言われ、チベットでは高地であり、樹木があまり育ちません。
そのため、火葬をする資源を確保するのが難しいのと、土が硬く穴を掘るのも容易ではないため、土葬よりも鳥葬に向いていた地域といえましょう。
しかし、チベットの人みんなが鳥葬になるわけではありません。
チベットには葬儀方法が5つあり、塔葬、火葬、鳥葬、水葬、土葬があります。
塔葬は非常に位の高い人の葬送で、火葬は僧侶など塔葬の次に位の高い人が該当します。
川が近い地域では水葬をおこなうこともあります。
またチベット仏教では重罪人は鳥葬ができないというきまりがあるみたいです。
鳥葬を見学できるところが一部あるみたいですが、節度をわきまえない観光客がいたため、鳥葬の見学、撮影を禁止されたところが増えたみたいです。
鳥葬は伝統ある葬儀方法なので、見たい気持ちは分かりますが興味本位で見学していいものか考えさせられますね。
次回獣葬をお伝えします。
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