風葬とは?
2022/04/09
風葬とは遺体を自然の中に安置し、風、雨など自然の営みに任せ遺体を風化させていく葬送で、風葬は日本ではなかなか見られない葬法です。
実は日本では沖縄で行われていた葬送の一つで、奄美大島、琉球諸島では近世まで一般的な葬制でした。
どのように行われているかというと、人里離れた場所に放置したり、棺に納めた状態で安置したりされることが多いようです。
衣服は着用させたまま行われることが多く遺体を安置する場所は木の上や洞窟の中、崖が多く、棺や小屋に入れることもあります。
風化した遺体はそのまま放置されることもありますが、遺骨を水で洗浄し、改めて安置されることもあります。
沖縄ではこのことを洗骨と呼ばれていました。
風葬をしていた地域があり、北アメリカ、オーストラリア、東南アジアなど世界各国にあります。
しかし時代が進むにつれ、風葬の風習も廃れていきました。
理由は衛生上の問題、民間信仰が廃れたこと、近代化により風葬のやり方が否定的に捉えられるようになったことなどが挙げられます。
現在でも風葬が行われているところはバリ島にあるトルニャン村で亡くなった方をそのまま安置して見送ります。
またボルネオ島のイバン族の風習では、風葬は特別な人に施されています。
沖縄での風葬は戦前まで行われていましたが、ほとんどは戦後に廃止されました。
現在は風葬を採用しているところはほとんどありません。
多くの地域に火葬場が設置されていて、墓地へ埋葬が一般的となっています。
現代では聞きなれない葬儀方法の一つである風葬ですが、現在も日本の一部地域では風葬の風習や、かつての風葬の影響を受けた墓地などが残されています。
亡くなった人を自然に戻すという民間信仰があり、離島や山岳地帯などという条件下であったからこそ風葬という形の葬儀ができたのかもしれませんね。
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