手元供養/八富成田斎場
2021/09/01
今回は手元供養のお話をしようと思います。手元供養とは自宅や身近なところに遺骨の全部または一部を保管して供養する方法です。手元供養が登場したのは2000年代に入ってからで、比較的新しい供養方法です。手元供養が広まった理由として、田舎にあるお墓を継承できない、お墓がない、マンション暮らしで仏壇が置けないといった家族構成や住環境の変化が背景にあります。
そこで、遺骨をお墓に安置せず自宅に保管する、また身に着けられるよう加工して持ち歩くなどの身近に管理をする手元供養を選択する人が増えています。日本の慣習では、遺骨は四十九日までに納骨することが一般的です。一昔前であれば、遺骨はお墓に入れるのが当たり前と考えられていました。「納骨しなければ成仏できない」といった声もありますが、これは俗説であり仏教の考え方からも納骨しないと成仏できないということではありません。
遺骨の取り扱いについては、「墓地、埋葬等に関する法律」で定められています。遺骨を埋葬する場合は、都道府県に認可された正式な墓地でのみ認められます。好きな場所に埋葬するのは法律違反ですが、遺骨を必ずしも墓地に埋葬しなければならないと決まっているわけではありません。自宅や仏壇に安置して供養することは法律上問題ありません。
近年、手元供養を選択する人が増えているのは、単に「お墓がない」、「お墓が遠い」という理由だけではありません。お墓に遺骨を納めず自宅で管理する、遺骨の一部を身に着けておくことで、故人を身近に感じ、日々の暮らしの中で故人を思い出し、偲ぶことができます。大切な方が亡くなって寂しい、遺骨をお墓にいれるのは寂しくて可哀そうといった理由から、手元供養を選ばれる方も多くいらっしゃいす。明日はメリットやデメリットをお話しします。やすらぎ葬祭清雲では八富成田斎場・さくら斎場・山桑メモリアルホール・芝山清雲ホールでの施工を承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。