株式会社ライトシティ

ドライクーラーの導入/八富成田斎場

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ドライクーラーの導入/やすらぎ葬祭清雲

ドライクーラーの導入/やすらぎ葬祭清雲

2021/04/03

こんにちは林です

今日は当社で導入したドライクーラーのお話をしようと思います

当社は今までドライアイスを主に使ってきましたが

ドライアイスは冷えすぎる点が多々あり夏場などは結露がひどくて

棺が濡れてしまいます。

そこでこのドライクーラーの利点やメーカーからのお言葉を頂きましたので

添付します

1遺体にやさしい

人体の皮膚は、ドライアイスのような極低温のものに触れると、細胞膜が破壊されヤケドのようになります。
したがってドライアイス(-78.5℃)を使って遺体を冷やすときは、

ドライアイスが直接に皮膚にふれないように、何かで包んで遺体にあてるなど、注意が必要です。
一方、ドライクーラーは-18℃(一般家庭用冷蔵庫の冷凍室と同程度)になる冷却板を胴体にあてる方式なので

皮膚が傷つくこともなく、やさしく見送ることができます。

遺体を冷やす目的

遺体を冷却するということは、遺体保存にかかせません。
ドライクーラーの冷却の効果とは次のような4つがあげられるます。

一つ目は、細菌の繁殖を抑えます。遺体が腐敗する原因は、体内に常に存在している細菌(常在細菌)が体内で繁殖することで起こります。

その為には、遺体を冷やすことが必要なのは言うまでもありません。

 常在細菌は5℃以下ではほとんど発育できないので、5℃以下に遺体を冷やすと腐敗はほとんど停止すると判明しています。

二つ目は、冷やすことでタンパク質や脂質の分解を抑制します。これにより臭気の削減がはかれます。

三つ目は、体内にある酵素の働きを抑制します。死後の体内では消化酵素が内臓を溶かす現象を引き起こします。

酵素の活性温度は25℃以上ですので、25℃以下に冷やすことで体内の損傷を防ぐことができます。

四つ目は病原菌の働きを抑制します。病原菌は15℃~45℃で発育するので、15℃以下に冷やせば危険性は低下します。

どこを冷やせばいいのか

前出のように、常在細菌、酵素、タンパク質、脂質、病原菌を冷やすことで抑え込むことが冷却の目的となりますので

胴体を中心に冷やすことが基本になります。

敗血症、腹膜炎、多臓器不全、高体温での死亡(熱中症、入浴中など)

睡眠薬や向精神薬の多量服用などは追加で両脇や首、鼠蹊部を冷やすのも効果的です。

遺体冷却についての考察

例えば、50℃のお湯には入れませんが、100℃のサウナは入れます。

これは皮膚に接するのが水か空気かの違いによるものなのです。

実際に熱を伝える能力としては水は空気の約 25倍前後です。

また、重さによって蓄えられる熱量の比例してきます。

同じように、家庭の冷蔵庫でも、冷凍庫の中に急速冷凍用にアルミ製のプレートが装備されたものがあります。

通常ですと冷凍庫の中は、-18℃前後の冷気が循環して、食品などを冷やしているのですが

急速に冷やしたい場合には、そのアルミプレートの上に物を置くと急激に熱が奪われて冷凍されるというものです。

ご覧になったことはありませんか? 

同様に、ビールを3℃の冷蔵庫に入れて冷やすのと、3℃の氷水に入れて冷やすのと、どちらが早く冷えるか経験されたことがあると思いますが

それと同じ原理です。 

このように、熱を伝える能力の大きいものを接触させることで、素早く冷やすのが効果的なのはお分かり頂けましたでしょう。 

以上のような基本を踏まえたうえで、次に葬儀用で遺体を冷やす様々な方法を確認してみます。

 

【ドライアイス】

元素記号:CO2、(二酸化炭素)を冷やして水を少し加えて圧縮して固めたものです。

もっともポピュラーな遺体冷却方法です。氷の3倍以上の冷却能力が有り、-78.5℃の超低温です。

ただし、人体の皮膚は-18℃以下のものが当たると細胞膜が破壊され、遺体を傷つけることになるので

タオルやその他の物で包んで使うのが普通です。

また、使用量は、一般的に一遺体につき10kg~15kgといったところでしょうか。

季節や遺体の体格によって調整が必要です。保管には特殊な冷凍庫が必要で、それでも目減りはしたりします

消耗品なので、使えば使うほどコストもかかります。メリットは、昇華(個体から気体になる)すると跡形もなくなるので、後片付けが楽です。

 

【蓄冷材(アイスノンのような保冷材も同じ)】

基本的には、水と高分子吸収体と不凍液の組み合わせで出来ています。

水が3分の2ぐらいの割合でしょうか。(当社でも製造しています) つまり、人体の水分率にわりと近いと言えます。
ざっくりと言うと(本当にざっくりです)、人体の胴体の重量比が体重の約46%として、体重60kgの遺体の胴体が27.6kgと仮定します。

36℃の胴体を0℃まで冷やすのに-36℃の蓄冷材が27.6kg必要になる計算です。

一旦0℃になったあとは外気温まで上昇するので、冷却を持続するために、さらに追加補充や入れ替えが必要になるでしょう。

(トータルで一体どれだけの量が必要なんでしょうか?)
メリットは、繰り返して使用できるので経済的です。使用量も調整が自在にできるので便利です。

 

【遺体冷蔵庫】

据置型の冷蔵庫で、大型になると10体も入れられるものもあります。

冷蔵庫内の空気を冷やして遺体を保存する方法です。

当然、冷たいものを当てて冷やす方式に比べ、遺体が冷えるのがゆっくりです。

設置に場所をとるのと、初期投資が大きくなります。

メリットは、冷蔵庫内の温度調整ができること、遺体全部をまんべんなく冷やせるので長期保存に適しています。

 

少しお勉強チックになりましたが

ドライアイスのようにカチコチにならずに

最後の旅支度やお別れの際に霜がついていたりする事がないので

親族の方も故人に触れる事ができます

やすらぎ葬祭清雲では通夜や告別式等の式場内だけでなく

親族の自宅でも故人様を尊重し従事してまいります

成田八富斎場・さくら斎場・山桑メモリアルホールでの施工も承っております

どうぞよろしくお願いいたします

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