初七日や四十九日などの法要とは?
2021/03/23
こんにちは今日は忌日法要に関してお知らせしたいと思います
初七日から四十九日の法要を行う意味について
故人は、亡くなられた日を合わして49日の間、後生(来世)を定めるための修行をされます。
その間に、7日毎に決まった仏様に7回逢われます。
その際に行うのが、初七日忌や二七日忌等であります。
総称して、お逮夜法要といいます。
遺族にとっては、故人の冥福を祈り、喪に服する期間であり、忌中といいます。
その期間を終えることを、忌明けといい、四十九日の法要を営みます。
亡くなられた方が七日毎に逢われる仏様は下記の通りです
初七日忌(しょなぬかき) |
不動明王(ふどうみょうおう) |
二七日忌(ふたなぬかき) |
釈迦如来(しゃかにょらい) |
三七日忌(みなのかき) |
文殊菩薩(もんじゅぼさつ) |
四七日忌(よつなのかき) |
普賢菩薩(ふげんぼさつ) |
五七日忌(いつなのかき) |
地蔵菩薩(じぞうぼさつ) |
六七日忌(むなのかき) |
弥勒菩薩(みろくぼさつ) |
七七日忌(しちなのかき:四十九日) |
薬師如来(やくしにょらい) |
- それぞれの仏様や仏様の前での故人についての説明
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不動明王(初七日)
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恐ろしい形相で、右手には剣と左手には縄、背には火をまとい、片目を閉じていらっしゃる仏様です。
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恐ろしい形相は、人間の心にあるたくさんの煩悩や邪悪な心をいましめる為。
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右手の剣は、煩悩や悪い人間関係を断ち切る為。
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左手の縄は、邪悪な心や苦しめる悪いものを縛る為。
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背中の火は、外敵や心の煩悩を焼き払う為。
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開いた片目は一筋に迷うものを見つめ、閉じられた目には母のような慈愛の涙がうかんでいます。
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故人は、不動明王の前で過去の懺悔をされています。
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釈迦如来(二七日)
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紫がかった金色をしていて、三十二相・八十好種の特徴を備えておられます。
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“三十二相・八十好種”とは、人相・手相・骨相や足相など三十二の気高い相と八十の美しい特徴を持っておられることです。
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全てのものに慈悲の心をかけ、どのような人の懺悔でも聞き入れ改心させなければならない役目を持っておられます。
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故人は、不動明王の前で懺悔したように、ここでも前世の行いを懺悔します。
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文殊菩薩(三七日)
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獅子に乗り、右手に剣を持ち、左手に経典を持っておられます。
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右手の剣は、物事を正しく判断する知恵の力を与える為。
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左手の経典は真理の聖典であり、萬物の仕組みや道理が記されております。
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故人は、文殊菩薩さまには智慧を授かります。
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普賢菩薩(四七日)
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優しい顔立ちをし、白い象に乗っておられます。
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白は清くけがれないことを表し、象は大きく柔らかい体をしていますが、とても辛抱強く、いつも落ち着いています。
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相対するものへ清く優しい慈悲の心を持ち、辛抱強くなるようにと願っておられます。
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普賢菩薩さまは、施し・戒律・忍耐・精進・精神集中・智慧の獲得による修行で悟られた仏様です。
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故人には、修行で得たすべてのことを授けて下さります。
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地蔵菩薩(五七日)
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地蔵菩薩とは、私たちに大変馴染み深い“お地蔵様”のことです。
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大地の蔵という意味の名で、五つの徳を持っておられます。
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- 1.どのようなものでも平等に乗せる。
- 2.萬物を生み出す。
- 3.萬物を育てる。
- 4.じっと辛抱する。
- 5.すべてを包み込む。
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大きな徳を持った地蔵菩薩さまは、病魔や苦しみを取り、徳を与えて下さります。
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また、どのような所でも参られ、すべてのものを救われます。
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故人は、地蔵菩薩さまに、苦しみを取ってもらい徳を授けていただきます。
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弥勒菩薩(六七日)
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弥勒菩薩さまは、慈愛の仏様です。
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お釈迦様と堅い約束をされております。
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お釈迦様が涅槃に入られて(涅槃に入る:お釈迦様が亡くなられること)、五十六億七千万年後に、お釈迦様の代わりに、この世の人々の救済を誓われています。
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故人は、弥勒菩薩さまに慈愛の心を授かります。
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自分自身の悟りだけでなく、他のものの悟りへの手助けを教わります。
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薬師如来(七七日・四十九日)
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左手には薬壺を持ち、右手には印を組んでおられます。
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薬壺からは、そのものに応じた薬を取り出し与えて下さります。
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右手の印は、“施無畏の印”といい手の平を外に向け親指だけ折り曲げているものです。
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これは、“あなたの不安な心や、恐怖心を取り除いてあげますよ”という印です。
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故人は、これまで仏様の導きにより、懺悔し、知恵を授かり、苦しみを取って頂きました。
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薬師如来さまには、後生が定まる前に最後の確認をくださいます。
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ここで、まだ苦しみが残っている場合、それを取り除いて下さいます。
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とても重要な四十九日間
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ご葬儀後に、故人が仏様に七回逢われ修行を行っておられる49日間は、大変重要なものと考えております。
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遺族の方の都合もありますが、7日毎の法事・法要での供養を行って頂くようお願いしております。
供養をするということは、善行を積むこととされており、それは功徳を積むと同じ意です。
功徳は、故人の魂を磨き、遺族の方たちの魂も磨きます。
ただ、世間体があり供養をするや、自分自身に返ってくるからというような気持ではなく、損得を超えたところで、心から故人への感謝の念を持ち、冥福を祈り喪に服すのが大事です。
どうぞ、そのこころを持って、ご供養いただければ幸いです。