手元供養 / 成田 八富成田斎場
2021/01/30
皆様こんにちは。
今回は手元供養についてご紹介していきます。
手元供養とは一般的なお墓や収骨堂に遺骨を納めて供養する方法に代わり、自宅で遺骨や遺灰を保管して供養するものです。
手元供養を行う形はさまざまで、まずは遺骨を分骨する、あるいはお墓を建てない、お墓を閉めるといった事が伴います。
手元供養は大きく分けて二つあります。
遺骨や遺灰の全部を自宅で保管する方法と、墓地や寺院へ収骨したうえで、一部だけ自宅や手元に残す方法です。
この遺骨や遺灰を身近においていつも故人を想うという手元供養の新しい概念と形式は近年現れてきたものです。
常に個人のことを身近に感じたい、いつも見守ってもらいたいという故人との繋がりを強く持ちたいと願う方の想いを形にした手段であることが多いです。
他には、お墓が遠い、引っ越しをしたなどや体力的に難しくなったなどの理由で、距離や時間の負担を軽くして供養を行いたい方、諸事情でお墓を用意できない、あるいはお墓を閉める必要があるといった方々も手元供養を考えても良いでしょう。
手元供養のため分骨し、保管することに法律上の問題はありません。ただし、分骨後に別の場所へ納骨する場合に備えて、書類を発行してもらう必要があります。
分骨をする時のマナーとして、お墓がある時は管理者に、火葬時には葬儀社や火葬場の管理者へ事前にお伝えしましょう。
分骨して故人は成仏できるのか、祟られるのでは、と心配される方もいらっしゃると思いますが、それらは俗説や迷信です。
仏教では昔から分骨して宗派の大本山へ遺骨を納めることが一般的にも行われていますし、地域によって分骨文化もあります。
古くから行われていますので心配ありません。
手元供養の形は大きく2タイプあります。
1つ目は遺骨をそのまま骨壺やペンダントなどのアクセサリーに納める方法です。
2つ目は遺骨そのものをダイヤモンドや樹脂、セラミックなどへ加工してアクセサリーやプレート、養殖真珠などにする方法です。
骨壺へ納める場合、遺骨を粉砕して遺灰にしてかた骨壺へ納めます。
手元供養用の骨壺は形も色もバリエーションに富んでいます。
素材も木製、陶器製のものからガラス製、金属製などさまざまです。納めたい遺骨の量で骨壺のサイズを選び、保管するお部屋の雰囲気に合わせた色やデザインを選びましょう。
手元供養用の骨壺は、部屋に置いてインテリアの一部のように馴染むよう、デザイン性の高いものが揃っています。
アクセサリーにする場合、身につけられる手も特養品として、ペンダントやブレスレット、指輪やキーホルダーなどのアクセサリーがあります。
中に遺骨を納めます。ステンレスやチタン、シルバーといったお手頃な価格の素材から、最近ではゴールドやプラチナ、ダイヤモンドなどを用いた高価なジュエリータイプもあります。デザインも素材も多彩で、さりげなく自然に身につけられます。
自宅やペンダントなどのアクセサリーに遺骨を納め、手元で大切な方を供養したいという方が増えつつある時代です。
もし手元供養を選んだ場合にはぜひ、遠い将来にも備えておきましょう。
また手元供養を行うときは自身だけでなく、親族も納得できるように心を配ることが大切ですので、事前に話し合ってみるもの良いですね。