宇宙葬 / 成田 八富成田斎場
2021/01/30
皆様こんにちは。
今回は宇宙葬についてご紹介していきます。
宇宙葬とは自然葬の形式の一つです。個人の遺骨や遺灰を専用のカプセルに納めて打ち上げ、宇宙空間へ散骨します。
近年、海洋葬や樹木葬などといった自然葬の考え方が徐々に広まってきています。
現代では実現可能な葬儀、埋葬方法の一つですが、まだ馴染みがない人がほとんどでしょう。
1997年にアメリカで始まった宇宙葬ですが、参加した人数は全世界でのべ300人以上です。その規模は現在でも拡大しています。
以前は日本で宇宙葬を希望する場合、海外の業者に依頼するしかありませんでしたが、最近では日本でも宇宙葬に対する業者が増えてきました。
また、市場が拡大する中で、宇宙葬の形式やプランにもさまざまな選択肢が用意されるようになり、今では一般の人も希望すれば宇宙葬が行えます。
ひとくちに宇宙葬といっても、散骨する場所によって形式はいくつかあり、どの方法を選ぶかによって費用が異なります。
代表的なものを挙げるとバルーンでの散骨、大気圏散骨、月面散骨、宇宙散骨の4種類あります。
バルーン散骨は地上から巨大なバルーンを飛ばし、成層圏に達したところで宇宙に散骨します。
大気圏散骨はロケットで宇宙空間まで打ち上げて一定の期間を経過したのち、大気圏に突入して流れ星になります。
月面散骨は月まで運んでもらい月に散骨か、カプセルを放置か、ロケットごと月に落下させる方法です。
宇宙散骨は宇宙のかなたに運んでもらいます。
20万円〜250万円程度までと大幅な違いがあります。
生きている間に宇宙飛行士になる、宇宙旅行をするのは費用面でも機会面でも非常に難しい事です。その点、生前の夢を死後に叶えられるというのであれば、宇宙葬にかかる費用も高くはないと感じる方もいるかもしれませんね。
ただ、宇宙葬は20数年前に始まった、まだまだ新しい埋葬の形式です。
そのため情報が少なく、口コミや評判など、利用者のリアルな体験談を聞ける機会はあまりありません。
また、現在の法律は遺骨をお墓に納める事が大前提の時代に作られているため、散骨については法整備が遅れているのが実情です。
そのため違反しているとは言い切れないが、節度を守って行う必要がああるなど、デリケートな社会問題として取り扱われれています。
実績があるしっかりとした会社を選び、決める前に葬儀のプロに相談するなどの対策をしてトラブルに巻き込まれることのないようにしましょう。
宇宙葬の中でもどのような形式を選択するかで、費用やかかる時間が大きく変わってきますので、生前から葬儀や埋葬について話し合うことで、故人の希望を尊重し、ご遺族の皆様も納得できる葬儀になると良いですね。