海洋葬 / 成田 八富成田斎場
2021/01/30
皆様こんにちは。
今回は海洋葬について紹介していきます。
海洋葬とは、遺骨を海に散骨し故人を供養する葬送方法を指します。
一般的にはクルーザーを外洋に出し、セレモニーを行った後に散骨します。その後、散骨場所周辺をクルージングして終了となります。
立会者として遺族が海洋葬に参加できるプランや、業者に散骨を委託するプランがあります。
またオプションをプラスすることも可能ですので、個人の希望の他、かかる費用などを踏まえてプランを検討しましょう。
海洋葬の費用はそれぞれのプランによって異なるので、散骨の全てを委託するプランが1番安く、合同葬やチャーター船による個別葬など、プランのグレードを上げることによって費用が高くなります。そのため、費用は3万円台〜40万円台が目安となります。
この他に、業者ごとに差別化を図るため、打ち出しているオプションをプラスすることで追加料金がかかることもあります。
海洋葬のメリットは海に還る、安価に供養ができるといったメリットが先行します。お墓の場合、永代供養の利用料の他にも年間管理費がかかることがあります。これを考えると費用面のメリットも大きいでしょう。
また自身の死後の将来的なお墓のいく末を案じることもなくなります。
反対にデメリットもあります。
海洋葬の場合、火葬にした遺骨を粉状に粉砕して散骨するのがルールです。
散骨自体は法律や法令で縛られておらず、自由度が高い葬送方法なのですが、モラルやマナーが重視されているのと、散骨場所によってはトラブルが発生する可能性がありますので注意が必要です。
また、樹木葬と比べると散骨場所に遺骨がとどまることはありません。そのため、たとえ故人の希望が海の一部に還りたいということであっても、遺族にとっては広い海のどこかに故人はいるけれど、散骨場所に故人はいないであろうという漠然としたイメージしか残らなくなる可能性があります。
法律上、遺骨のまま撒くことはできませんが、粉状にした遺骨や遺灰は土の上や海に撒くことができます。ですから自然葬の場合は必ず粉状にすることが前提となるのです。
ただし粉状のものであっても、土の中に埋めると埋葬にあたりますので注意してください。
散骨が法に触れる行為ではないとしても、人骨に対する感情は人それぞれです。海洋葬の場合、漁業や遊泳地域近くで散骨を行うことは風評被害を招く事にもつながります。
また不法投棄や海洋汚染につながる場合もあるため、散骨時には少量の酒や花びらなど自然に還る物のみがたむけられます。
このような事情から、個人で散骨を行うことはせず、海洋葬に関して知識を有した業者に依頼することが大切です。
海洋葬は個人の遺志を尊重できる葬送方法です。
マナーやモラルを守ることで正しい形で故人を見送る事ができます。
しかし、散骨は第三者の目に触れにくい外洋に出て行う事が大切です。
壮年世代の終活が主流となりつつあり、自身の死後も自分らしさを尊重してもらえるよう、葬送方法を細やかに指定する人が多くなってきています。
気になる方は海洋葬ができる場所を探しておくのも良いですね。