棺に入れていい物、入れてはいけない物 2/成田 八富成田斎場
2021/01/07
前回に引き続き、今回は棺の中に入れていい物の詳細をお話しできればと思います。
故人と一緒に棺に入れるものを「副葬品」と言います。
告別式の最後、故人と最後のお別れをする際に、故人の思い出の品や好きなものを故人への手向けとして棺に入れます。
基本的に火葬に影響のない燃えやすいものであれば大丈夫です。
洋服、着物・・・故人がよく着ていた洋服、お気に入りの着物、仕事のユニフォームなど、故人の人となりを表すような洋服を副葬品にすることが多いです。
手紙・・・故人が生前受け取り大切にしていた手紙や、家族や親族から故人へ宛てたお別れの手紙等を入れます。
お菓子・・・故人の好きだったお菓子等を入れますが、缶、瓶、プラスチックのパッケージから取り出して入れます。
花・・・別れ花とは別のもので、故人が育てていた花や好きだった花等を入れます。
本人の趣味に関するもの・・・本人の趣味の道具や趣味を楽しんでいる写真等。読書が好きな人なら本(分厚い本は火葬した時に、大量の灰が残るのでNG)を、登山が好きな人なら登山帽子や山頂での写真を、燃えやすいものを選んで入れます。
写真を入れるときに注意が必要なのは、故人と一緒に写っている人、つまり生きている人の写真を副葬品として棺に入れるのは縁起が悪いのでNGです。
棺に入れられないものは、祭壇や仏壇に供えることもできます。
生前の故人から棺に一緖に入れて欲しいと頼まれることがあるかもしれないので、あらかじめ確認をしておいて損はないでしょう。
また葬儀場や火葬場によって入れていいものが決まっている場合があるので、迷った時は事前にスタッフへ確認しておくと良いでしょう。